こんにちは、みかんです。
海外で日本語教育しているご家庭にとっては、日本への一時帰国の際の小学校入学は子供の日本語力アップ最大のチャンス!
日本の学校に一時入学したお友達家族の子供はみんな揃って
「日本の学校最高!!」
って言うし、
我が家も子供が小学生になったら絶対入学させたい!と思ってました。
「子供に日本人の友達ができたら、今後の日本語学習の意識も高まるかも!」
「もちろん日本語力だけでなく、日本の学校での掃除時間や給食当番なども日本人として体験してもらいたい。」
と、期待が高まり受け入れてもらう側の私たちはウキウキ!
期待は高まるばかりだったのですが、実は去年帰国に合わせて入学を考えて手続きを進めていく中で、受け入れてくれる学校側やクラスの子どもたちにとってはもしかしていい迷惑なのかしら・・・?
と感じることがありました。
そりゃそうですよね・・・。
日本語力も年齢以下の子供、日本の文化やルールにも慣れていない子供がいきなりクラスに来たら先生もお友達も混乱するよね・・・
でもでも、そんなこと言っても・・・やっぱり諦めたくない!
やっぱり、我が子にも日本の学校を経験してもらいたいっ!
ということで、今回は、実際に日本一時帰国で小学校入学の経験があるご家庭にその時の様子を聞いてみました!
そして、一時帰国の小学校入学が有益なものになるように、「入学してよかったー!」と心から思えるように、最低限、準備しておくべきことや心得、注意することなどをこのページでまとめておこうと思います。
- 一時帰国での学校入学は迷惑なのか?
- 学校側のお礼はどうしたらいいのか
- 学校入学の必要手続き
- 学校入学のために必要なもの
今後日本一時帰国で子供を日本の学校に入学させようと思っている方の少しでも参考になると嬉しいです!
(というか一番は私自身のメモのためですw)
日本一時帰国の際の小学校体験入学は迷惑?
一時帰国に子供を日本の学校に通わせたい私たちとしては
- 日本語上達のため
- 海外に住んでいても日本人としての躾や心得を学んでほしい
- 将来日本の学校に通わせる可能性がある
というのが大まかな理由だと思います。
我が家も海外で生まれ育っているということもあり、「日本語と日本文化を学んでほしい」というのが主な理由で一時帰国時の小学校入学を検討していました。
実は1年半前の春〜夏にかけて帰国予定があり(結局コロナでオジャンになりましたが・・・・)、上の子が小学2年生ということで、「入学させたい!」と思っていました。
日本に同い年の従兄弟がいるので、同じ学校に通わせたら心強いかも・・と思い、姉にその旨を話すと・・・
「そんなに簡単じゃないと思うよー。生徒数も多いから短期の入学なんて先生の負担になるんじゃないかなー。聞いてあげてもいいけど制服とかもあるし、やっぱり大変かなー」と。
そうだよね、完全に娘のことしか考えていなかった私。
恥ずかしい・・・。
普通に考えたら日本語レベルがクラスの子より劣っている子供がいきなり入ってきたら、授業に影響出るよね・・・
給食当番とか掃除とか楽しみにしてたけど、それだってやったことないから、全部教えてもらわないといけないし、お友達にも負担がかかるよね。
恥ずかしながらこの姉の言葉で初めて、受け入れてもらう側の学校の負担を考えることとなりました。
(この時の私みたいな態度で臨む家庭が多いとそりゃー迷惑ですよね・・・)
姉は言わなかったですが、きっと姉の頭の中には「従兄弟への負担」つまり「クラスのお友達への負担」も考えていたのだろうな・・・とも思います。
本当に自分の自己中ぶりに反省です。
私が想像するよりもきっと実際には学校側にかかる負担は多いと思います。
でもでも、ここで「それなら入学辞めよう!」と思った方、待ってください!!
だって本当は日本の学校体験してみたいですよね?
私はさせたい!!
それに、入学手続きをしていた私の母校に問い合わせをした時には
「ぜひぜひ!他にも毎年来ている生徒さんもいるよ!」
とかなりポジティブな回答をいただきまいしたし、自分が学生の頃、時々海外から短期でくるお友達のことはすごく興味深かったし、自分から話しかけてた記憶もある!!
日本に住んでいる友人たちに聞いてみたら「うちの子の学校にも来てたよー。いいじゃんいいじゃんっ!外国に触れる機会なんて滅多にないし、日本の子供たちにとっても、いい影響与えると思うよー」って言ってもらえました涙
つまり、多少は迷惑かけてしまうかもしれないですが、我が子の権利でもあるし、ありがたく入学させてもらい、その上で、
- 海外で暮らしている子供が一時的に学校に入学するということで迷惑がかかるのかを知っておく
- 受け入れてくれてありがとう!!親子ともども感謝の気持ちで入学する
ということが必要です。
そして、あらかじめ回避できそうなことは事前準備をしておきましょう!
まずは、どんなことが迷惑になるのかを知るために、
日本一時帰国で子供を日本の学校に入学させたことのある方達に「学校に迷惑をかけたな」と思うことを聞いてみました。
日本語があまり分からない為、詳しく説明される分授業の進みが遅くなってしまったこと。
(フィリピン在住 コバヤシwebさん)
日本語があまり話せずコミュニケーションに難があったこと。
(メルボルン在住 スプラングさん)
やっぱり日本語レベルの違いで先生やクラスに迷惑をかけてしまった、という場合は多いようです。
現地でも日本語の勉強を続けることはもちろんですが、入学クラスを少し下げてもらう、など、なるべく受け入れ側にも子供にも負担がかからないようにしたいですね。
なかなか日本の文化に馴染めず二日目から行きたくないと言い始め、先生にもご迷惑をかけてしまいました。
(トロント在住 Too-TRさん)
全て準備してもらってやっぱ行きません・・・は確かに迷惑になっちゃいますよね。
でも子供の気持ちも大切にしたい・・・。
勝手に親だけで決めずに、
- 遊びで学校に行くわけではないこと
- 日本語レベルが違うから授業が難しいと感じるかもしれないこと
- 現地で通っている学校とはルールも全然違うこと
- 最後まできちんとやり通せるか
をきちんと話してその上で本当に子供も「行きたい!」と思っているのかを話し合っておくことが大切ですね。
定期テストなどの購入をしていなかったため、授業時間中に特別にプリントなどを用意してもらった事。教材などで予備などを用意していただいたこと。
(フランス在住 mimiさん)
最後にお別れ会をしてもらったり記念のメッセージをクラス全員が書いたものなどを用意してもらったこと
(インドネシア在住 pikoさん)
特別に時間を割いてもらったり、プリントを用意してもらったり・・・これは先生やお友達の負担になってしまいます。
とは言え、絶対避けられないことでもあります。
もし、帰国期間が長いのであれば、
- テストや運動会などの学校が忙しい時期と被らないようにしたり
- 3週間入学したいと思っていても、学校の負担に合わせて1週間だけにする(学校によって入学の期限を設けているところもあるようです)
など自分たちの予定だけで入学受け入れを依頼せず、あくまで学校側とスケジュールを合わせることが大切ですね。
制服、体操服、ランドセル、教科書などを学校からお借りしたこと。
(クアラルンプール在住 cobcobさん)
貸していただけるということは、予備があるということなので、これはありがたく甘えてしまってもいいかな、と思ってしまいました。
ただやはり当然という態度ではなく、あくまで「もし予備があれば」であり、学校から提案がないのであれば、通いたい側の自分たちできちんと準備しましょう!
一時帰国時の学校入学は多少なりとも学校に迷惑がかかっているという意識でいることが大切で
横暴な態度で臨まないことは当たり前ですが、「自分の子供は体験だから、授業への参加は適当でいいや」みたいな態度も学校に対して失礼なので絶対やめましょう。(そんな人はいないと思いますが。。。)
その上で、
- (完璧でなくても)日本語で意思疎通・学習ができるように、海外でも日本語の学習を続ける
- 子供と事前に話し合い、子供の気持ちを大切にする
- できる限り学校側とスケジュールを調整する
- 学校用品は自己責任で用意する心持ちでいる
と心得ておきましょう!
我が家の場合、結局コロナでキャンセルになってしまい、そこから1年半日本に帰れていません。
つまりは当時2年生のクラスに入る予定だった子供も今は3年生の年齢です。
家でも日本語を教えており、その当時はひらがな、カタカナはなんとかいける、漢字も覚え始めているところ・・・2年生レベルなら日本語学力もそこまで日本に住んでいる子供と差がないかな、と思っておりました。
ただ、3年生レベルとなると・・・年齢が上がるにつれて日本語力の伸びはかなりスローペースになっているので日本に住む子供に比べると、かなりの差が出てきてしまっているのは事実です。
それに3年生以上になると理科や社会の授業も入ってくるから、それを日本語で勉強していくのは結構大変そうですね。
しかも、今すぐ帰れるわけではないし、帰れる頃には4年生?5年生?
全ての授業のベースとなる日本語力継続&アップはもちろん、さらに努力しないとです!!
「日本語全然大丈夫!心配ない!」というご家庭であれば問題ないと思いますが、
我が家のように子供が学校の授業についていけるかな?と心配の方は海外からでも受講の可能な無学年式教材すららで入学準備に備えるのもオススメですよ!
年齢別に分けている通信教育が多い中、すららはどの教科も小学校〜高校生の範囲で
日本語レベルに心配があるご家庭でも、今のお子さんのペースに合わせたレベルから学習できますし、ある単元だけピンポイントでさかのぼり・先取りすることも可能なので、現地校の学習にも役立たせることができます!
しかもオンライン&家にあるタブレットやPCで今すぐに始められるのも海外在住民にとってはポイント高いです!
\メールアドレス登録だけで無料体験もすぐできるよ!!/
娘の体験レビューも書いているので、気になった方はよかったら覗いてくださいね!
学校側へのお礼はどうする?
「学校へのお礼はどうしたらいいの?」「どんな物渡せばいいのかしら?」と思っている方も多いと思います。
実際に入学を体験したことのある家庭に聞いてみると、ほとんどの家庭が「職員室用」と「クラス」用に菓子折りなどのお礼を用意している場合が多かったです。
学校の決まりで受け取ってもらえないこともあるようですが、食べ物だと傷んでしまうからという理由で受け取ってもらえることが多いですよ。
(役所関係で働いていた時はそうでしたw)
滞在国のお土産などだと珍しがってもらえたり、友達との話のきっかけになったりするかもなので、いいかもしれませんね!
あとは、学校最後の日にみんなでとった写真を焼き増しして渡した、というご家庭もあったり、異文化交流として逆に英語を披露したり、親が滞在国のことを紹介する時間をもらったりされているご家庭もありました。
もちろん時間をもらうということはそれはそれでまた学校の負担になる場合もあるので、それが必ずしも良いわけではないですが、受け入れてくれた学校側も受け入れてよかったなーと思ってもらえるような態度で自分たちにできることしておきたいですね。
日本の小学校入学に必要な手続きは?
一時帰国の際に小学校に入学するにはどのような手続きが必要なのでしょうか?
地区や学校によっても手続き方法はもちろん違うのですが、実体験や周りの話を聞いていると
- 希望の学校に直接連絡
- 地域の教育委員会に連絡
- 市役所(区役所)に連絡
していることが多いです。
我が家の場合は、私の母校が受け入れをしているという情報が予めあったので、学校に直接連絡してOKをもらってから、念の為教育委員会にも「〇〇小学校にも既に連絡済みですが・・・」と連絡を入れました。
私の父親が結構硬い人なので、学校でOKをもらっているにも関わらず教育委員会に連絡しましたが、ここは学校に任せてもいいのかも。
東京が実家のお友達は市役所や区役所で受け入れ可能な学校を取りまとめてくれている場合が多く、市役所(もしくは区役所)でリストをもらって、そこから学校を選んで連絡をしているそうです。
一時帰国時の希望入学がそれだけ多いってことなんでしょうね!
こう言う話は、ちょっと安心しますよね。
通わせたい学校がある場合は直接連絡してみるのがいいと思いますが、そういう学校もなく、全く周りでそのような話を聞かないという場合は、教育委員会か市役所に連絡してみるのがいいと思います。
ちなみに日本に住民票を入れるかどうか、ですが、これも学校によって、違うようなので通うことが決まった学校で確認しましょう!
お友達は入学のために毎回住民票入れてるって話を聞いたので、絶対住民票必要だと思ってましたが、
我が子が通う予定だった学校に聞いたら「どちらでもいい」と言われました。
日本の小学校入学に必要なものは?
実際に学校に通うことが決まったら、通学の際に必要なものを用意しないといけません。
日本の学校だと、海外の学校では見ることのない、
ランドセル、体操服、上履き、通学帽、・・・・など
が必要になってきますよね。
パッと浮かぶだけでもかなり多い・・・けど、まだまだあるよね・・・、準備大変そう。
海外在住で子供を一時帰国させたことのある5つのご家族に用意したものを聞いてみたところ・・・
- ランドセル
- 教科書
- ノート
- 連絡帳
- 文房具
- 体操着
- 体育用赤白帽子
- 通学用帽子
- 水着
- 水泳帽
- 水中眼鏡
- ラッシュガード
- 上履き
- 上履き入れ
- 外履き
- ランチョンマット
- お箸
- 絵の具セット
- 習字セット
日本の学校は夏はプールが必須なところが多い&水着は学校指定、なことが多いので、入学時期が夏にかぶるとプール系のあアイテムの用意も必要ですね。
習字セットや絵の具セットは家にあることもありますが、・・・日本の場合これも学校指定だったりするのでさらに用意する必要がありそうです。
海外の学校だと「体操服」「体操帽」「上履き」と言った概念もないことが多いですよね。
日本のきっちりしたところは好きだし学んでほしいけど、入学が1ヶ月、2ヶ月だけだと、この時期のためだけに準備するのか・・・・と思ってしまいますね。
しかも、身に付けるものは次の帰国時にはサイズアウトで使えなくなくなってしまいますもんね。
実際に日本の学校に入学させたことのある家庭に聞いてみると、もちろん全部購入した方もいましたが、
- 制服、体操服、ランドセル、教科書などを学校から貸し出してもらった
- 社会科資料など教科書以外の教材は親戚に譲ってもらった
- 教科書は、コピーや隣のお友達に見せてもらった
- ランドセルはリュック、上履きはスリッパなど手持ちのもので許可してもらった
というような方もいました。
我が家も入学予定だった時は(結局コロナキャンセル)、やっぱり、親類にランドセル・体操服などは譲ってもらえることになっていました。
親類がいなかったり、頼めそうな人が周りにいない場合は学校でももしかして当てがあるかもしれないので、入学の手続きをする際に
「必要なものは何か?」
「全て購入する必要があるのか?」
ということは聞いてみるのがいいかもですね!
一番高価なランドセルは運が良ければメリカリなんか安くゲットすることもできるので、どうしても自分で用意しなければいけない場合はチェックするのもいいかもですね。
前住んでいたアジアの国では日本のランドセルが流行ってましたよー!
持って帰って使うのもいいかも!
上履きなんかであれば1000円以下でも新品がゲットできちゃいますよー。
上履きもその後持ち帰って家用のスリッパにしたい!!
子供達、普通のスリッパすぐ脱ぐし、けどお客さん土足で入ってくる人多いし、上履きめっちゃいいじゃんっ!!
日本一時帰国時の小学校体験入学について まとめ
日本一時帰国時の学校入学は多少なりとも学校に迷惑がかかっていることは確かです。
入学させてもらって当然という態度でいることは絶対NG、忙しい中自分たちに特別配慮してもらっているということを忘れず、
- 子供の日本語維持への努力
- 子供ときちんと話しておく&子供の気持ちを優先
- 学校入学のスケジュールへの配慮
- 菓子折りなどお礼の準備
など最低限のことはして、おきましょう。
そして、「体験してよかったー!」「楽しかったー!」と子供にとって最高の体験となるようにしてあげましょう!!
我が家もお友達家族から話を聞くたび、娘の日本の学校通ってみたい気が増してるので、それを糧に日本語学習頑張るー!!