こんにちは!みかんです。
海外在住の小学生のお悩みといえば「漢字」・・・
現地の日本人学校に通っている場合は学校で日本の学校と同じように国語の授業で漢字を覚えてくると思いますが、現地校に通っていると自宅で学習させるしかなく、頭を悩ませている親御さんも多いと思います。
我が家の小学生の娘も平仮名やカタカナは読めるけど、漢字をどうやって取り組んだらいいかわからず、あれこれ試しています。
その中でも
なかなか、この漢字の覚え方いいんじゃない!!効果ありそう!!
と感触が良いものがいくつかありました。
効果があった方法を先に言ってしまうと、
- 日本のお気に入りの曲の歌詞を漢字付きで覚えさせる
- 漢字(ひらがなルビあり)入り絵本を読む
- 日本の家族とスマホでメッセージをさせる
というものです!
どれも娘が大好きなもので勉強というより楽しんでやっていることがポイントです!
今まで試して効果がなかった方法も合わせながら紹介していきますので、同じように海外在住で子供の漢字教育に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
- 子供がなかなか漢字を覚えてくれない、成果が薄い
- 子供が漢字の練習を嫌がる
- 漢字学習を色々試してみたけどどれも続かない
- 海外在住で漢字の学習を何から始めたら良いかわからない
海外在住日本人小学生(子供)の漢字の覚え方どうしてる?色々漢字学習を試した結果良い方法見つけましたので紹介します!
文字を覚え始める年齢は個人差もあるかと思いますが、私の娘や姪・甥・友人の子供を見ているとだいたい4〜6歳くらい、最近は小学生に上がる少し前から始めている子供が多いのかな、という印象です。
海外在住でも、ハーフでも「ひらがな」「カタカナ」までは何とかなるんですよね。
まだ、4〜6歳ぐらいであれば学校の宿題もないし、子供も初めての学びに興味津々、親の私たちもやる気いっぱい!
自分の名前をかけるようになっただけで褒めまくりw!!!
ただ、漢字になると一気にスピードダウンしてしまいます。
我が家の長女も5歳くらいでひらがなを読み書きできるようになりましたが、もれなくその状態で水平飛行したまま8歳の現在まで来ました。
今までも幾度となく、漢字に取り組んでみましたが、
まぁ、覚えません・・・
海外で現地校に通っている小学生にとっては
- 現地の学校の勉強が忙しい
- そもそも漢字を見る機会が少ない
- そもそも日本語の語彙が少ない
時間もなければ、触れる機会もない。
意味もよくわからず、時々漢字をさせられる。
けど、その後その漢字を見ることも使うこともない、こんな状態では覚えられないのは当然ですよね。
覚えることができないし、覚えるメリットも感じられない、子供達もどんどん嫌になってきます・・・
子供が嫌々やると、親もイライラが止まりません。
悪循環で抜け出せませんよね。
今回紹介していく漢字学習方法で、その悪循環から少し抜け出せそうな気配が見えたので、もし同じ悩みを抱えている方がいたら真似してみてくださいね!
海外在住小学生に効果のある漢字学習法!
では早速、海外在住小学生である我が娘に効果のあった漢字学習法を紹介します。
- 日本のお気に入りの曲の歌詞を漢字付きで覚えさせる
- 漢字(ひらがなルビあり)入り絵本を読む
- 日本の家族とスマホでメッセージをさせる
という方法です。
全て「娘が大好きなこと」と漢字を絡めた学習方法です。
今回の学習方法はあくまで娘の場合なので、ご自身お子さんが好きなものにどうやって漢字を絡められるかという参考にしてくださいね!
おすすめの漢字学習!大好きな曲の歌詞で漢字を覚えさせましょう!
最近試した中で一番効果が見えた方法が
「日本のお気に入りの曲の歌詞を漢字付きで覚えさせる」
という方法です!!
この方法は誰かが紹介しているものを試したというものではなく、ただ単に娘がある日本の曲の「歌詞を覚えたい!」というので歌詞を書いてあげる時に全部ひらがなで書くのはわかりにくいな・・・
との思いから漢字も入れたまま書いたのですが、歌を覚えるとともその歌に使われていた漢字を読めるようになっていました。
なにより気がつけば歌を歌っているほど、歌が大大大好きな娘なので、勉強というよりとにかく楽しく取り組めるのが嬉しいです!!
歌詞はもちろんネットなどで紹介されていればそれを印刷してもいいですが、私はちょっと文字が小さくて読み難いな、と感じたので手書きで書きました。
実際の写真も載せたらわかりやすいのですが、著作権などもあるので控えておきます。
ただ、本当にA4の紙に子供の読みやすいように書いてあげるだけ。
ひとつだけポイント!
ノートよりもA4の1枚紙に書いてあげるのがいいですよ!
なぜならどこでも持ち歩けるからです!
娘もお風呂場に持っていき、リビングに持っていき、車の中に持っていきとりあえずどこでも歌ってます(笑)
ちなみに娘が歌いたいと言った歌はYOASOBIの「夜に駆ける」
はっきり言って激ムズ!!
まず「夜に駆ける」の時点で海外在住の子供であれば「どういうこと???」になりますよね。
でも、初めから最後まで全部覚えましたよ。
もちろん全部意味までわかっているかといえば、答えは「ノー」ですが、この歌を覚えるにあたり、よかったのは使われている漢字を勉強している感覚ではなく自然に覚えられたと同時に普段使わない言葉も合わせて覚えられたこと。
「これなんて読むの?」
「これどういう意味?」
というやりとりを何度もしました。
漢字に関してだけいえば、出てくる漢字を全部を書けるようになったわけではありませんが、歌詞の中に入っていればきちんと読めるようになりましたし、歌詞の中で出てくる
「夜」「空」「君」「僕」「心」「目」・・・
などは、その後、漢字カードを見せてみたら読めるようになっていました。
歌詞だけ覚えたわけじゃなかった!!見慣れるって大事!!
あとは、何と言っても娘が自分から楽しみながらやりたいと言ってくれるのが何とも嬉しいですね!
漢字の勉強だけではないですが、どうしても親にやらされている感があると親も子も楽しめないですよね・・・
我が家の娘のように歌の好きな子なら漢字の勉強だけでなく「ひらがな」「カタカナ」「語彙を増やす」目的でやっても、効果があると思います!
次は「前前前世」を歌いたいと言っているで、歌詞を書いてあげようと思います!!
もっと難しい言葉が出てくるので覚えられるか楽しみ!!
※ちなみに、我が家で使っている漢字カードは「海外在住の小学生に特化した漢字学習法」を紹介されているTOWNK.netさんのページで無料配布されているものを使わせてもらいました。
配布されているものは学年毎に分かれた漢字学習フラッシュカードなのですが、まずフラッシュカードだけをやったのですが、フラッシュカードだけで覚えるのは我が家の娘は少し難しかった様です。
大人だっていきなりアラビア語の文字だけ見せられて、覚えろ!と言われても覚えられないですもんね・・・
我が家の娘のように漢字免疫のない子供さんはまず、日常生活で漢字に触れる機会を増やしてあげてから、フラッシュカードなどに取り組むと効果があると思います。
今の所、我が家はフラッシュカードは記憶のためにというより、娘がどのくらいの漢字を理解しているかの確認用に使わせていただいています。
漢字(ルビ付き)交じりの絵本を読む
「漢字交じり(ルビ付き)の絵本」
でも楽しく日本語を覚えています!
漢字が読めないからと言って、ひらがなだけの日本語絵本を読んでいませんか??
かくいう私がそうでした・・・漢字は読めないし、と敬遠してしまってました。
娘は本も大好きで、フランス語の本に関しては毎週図書館に連れて行く様に頼まれるほど大好きです。
お休みの日であれば、気がつけば本を読んでいますし、朝ごはん中も本を持ってくるので毎回注意するほど。
そんな娘が手に取るのはフランス語の本ばかり・・・
でも考えてみたら当たり前ですよね、
ひらがなだけの本=就学前の幼児用に作られている本
8歳娘が読んだら内容が幼稚すぎます。
いくら大好きな本だからと行って、内容に興味が持てなければ読むわけありませんよね・・・。
小学生低学年用に作られている絵本だと漢字ルビ付きの本もたくさんありますよ!
私はこども古本店さんという本屋さんで漢字ルビ付きの本を購入しました。
拠点は日本ですが海外発送も対応されてますし、何よりどんな本が欲しいかメールで相談にのっていただけるので本当に助かりました!
「平仮名OK、カタカナ怪しい、漢字は読めない」「年相応のものを読ませたい」「人間模様が好き」などなど・・・色々リクエストしましたが、本当に満足のいく厳選でした!
リクエストの結果、「漢字入り(ルビ付き)の絵本」もたくさん送ってもらいました。
漢字入りの絵本をゲットしてからは、1年くらい遠退いていた就寝前の日本語絵本タイムが復活しました!!
一つ注意事項は、ルビが付いているからと言っても、漢字拒否があるといくらひらがなを読めても一人でなかなか読み進めるのは難しいかもしれません。
なので、
「もう大きいんだから!」
「平仮名読めるんだから!」
と一人で読ませないで、読み聞かせをしてあげるのがいいのかな、と思います。
我が家の娘もやはり、はじめはなかなか漢字交じりの絵本を選びませんでしたが、何度か読み聞かせをするうちに、漢字交じりの本も躊躇せず選んで開いています。
「漢字=難しい」の意識が少し薄れ、娘の日常生活に少しでも漢字が取り入れられたのが嬉しい!
まだ、漢字交じりの絵本を敬遠している方がいたら、ぜひ挑戦してみてください!
漫画もオススメですよ!
「漫画は読ませたくない」という過程も多いかもしれませんが、漫画は字を読むことより絵を見ることに意識が行くので文字を読むのが苦手な子でも手にしてくれるのでオススメです。
子供によるかもしれませんが、漢字入りの絵本はなかなか一人で読めないけど、漫画なら一人で黙々と見ている子供もたくさん見てきました。
日本語の喋れる外国の方に勉強方法は?って聞くと「漫画」って答える人が結構多いんですよねー。
イラストがメインとは言え、もちろん字も読まないと行けないのです、自然に漢字や語彙力も増えていきます。
「漫画」というと戦いものなど子供に見せたくない内容のものが結構多いので、それで嫌だなーと思っている人も多いかもしれませんが、与える漫画は親が選べばいいんです!
とか他人事のように書いてみましたが、「フランス語の本は絵のない文字ばかりの本を選んで読んでるのに、日本語のためにわざわざ漫画渡さなくてもいいかなぁー」と思っていたのは私です・・・。
けど、学校で勉強しているフランス語と日本語は違います。
「もっと難しい本も読みたい!」となってもらうために、漢字や語彙を覚えてもらわなければならない、そのためには興味を持って楽しく日本語に触れてほしい。
ということで我が家もここ最近やっと漫画を取り入れました。
我が家は結局漫画もある学習本みたいなやつ(↓このシリーズ)にしちゃいましたが、自分から手にとって眺めているのでよかったかなーと。
もう少し年齢も高くなってきたら歴史漫画シリーズに挑戦したいと思ってます。
日本の家族とスマホでメッセージをさせる
漫画同様に賛否両論あるかもしれませんが・・・・
我が家では最近「日本の家族とスマホでメッセージをさせる」ことをして、効果を感じています。
最近の若者はスマホで漢字変換しちゃうから、漢字が書けない
って言われていますよね・・・
はい・・・・私も若者じゃないですが、漢字が書けなくてすぐスマホで検索します。
我が家もスマホやタブレットは他にも悪影響があると思い、なるべく飛行機などの特別な時にしか使わせないよう気をつけていましたが・・・・・
でも、これからの時代必ずITが使えないと困る時代になるし、きっかけが何であれ、「日本語を使えるようになる」ことが目的ならスマホの簡単自動変換で漢字が読めるようになってもいいのかなーと、思い、娘用のスカイプを設定してあげ、日本の家族と繋げてあげることにしました。
実際に娘も漢字を書くのは苦手意識がありますが、スマホで漢字の変換を使って日本の祖母と漢字入りメッセージのやりとりをしています。
ちなみに、日本の家族とは娘が小さい頃から今でも手書きの「手紙」でやりとりをしていますが、
- 手紙の到着に時差があるので、祖母やいとこからお礼の連絡をもらった時には書いた時のワクワク感が薄れている
- 平仮名でいつも決まった挨拶や絵しか書けず本人も楽しそうではない
- だんだん同い年のいとこから漢字入りの長い手紙をもらうと恐縮して返事が書けない
という感じで、本人が書きたくて書いているというよりは親が書かせている感満載です。
一方、スマホでのメッセージは、
- 簡単に漢字交じりのメッセージを送れる
- メッセージを送るとすぐ返信が返ってくる
- 写真や動画が送れるのも楽しい(ついでに祖父母も嬉しい!)
日本の家族にも漢字が使えることを褒められて本人も嬉しそうだし、親の私が手紙の時のように「返信しなさい!」「メッセージ送りなさい」という必要がないほど自主的にメッセージを送っています。
日本の家族にも趣旨を話して、「漢字も使えるの?すごいねー!」と声がけしてもらうと、更にやる気アップですよ!
海外在住小学生に効果のなかった漢字学習法は?
逆に効果のなかった漢字学習もありますので紹介しますね!
それは、多分誰もが漢字学習でやるであろう方法「市販の漢字ドリル」を使った学習です。
漢字ドリル教材を使った漢字の覚え方はどう?
我が家の娘も漢字を覚えるにあたって日本から色々な漢字ドリルを買ったり、送ってもらったりして試してみたので、それもどうだったのかちょっと紹介しますね。
我が家でも、一時期日本で流行ったう◯こドリル、ダイソーで購入した漢字ドリルなどをやらせて見たことがあります。
もらった時は嬉しそうなのですが、結局初めの1、2ページやって綺麗なまま残っています・・・
同じようなドリルでも、迷路や図形など、子供が楽しいと感じているものは1日でドリルを全部終わらせてしまうほどなので、やはり子供本人の興味が大切なんだな、ということがわかります。
もちろん、それでもやらせればやるかもしれないですが、
- 漢字に興味がない
- 漢字の意味をそもそも理解していない
- 学習した後にその漢字を使わない
の状態では、覚えることはできないし、「やっただけ」になってしまいますね。
ただ、歌やゲームなど好きなことで漢字をある程度覚えてからなら、漢字ドリルも多少「できる」「わかる」ようになってるので、子供のモチベーションも違うかもしれないですね。
ということで、我が家では「漢字ドリル」での練習は、もう少し日常的に漢字を読めるようになり、本人が「漢字を書く」ことに興味を持ち始めてからにしようかな、と考えています。
漢字を覚える目的は?どのレベルを求めるかで学習方法が決まる
ここまで漢字の学習方法を説明しましたが、漢字学習をするにあたり大切なことは「漢字を覚える目的」です。
それによって「どのレベルを求める」のかが変わりますし、勉強方法も変わってきます。
例えば、
「現在は海外在住だけど、将来日本に帰って日本の学校に通わせる予定がある」場合は
「日本の学年と同じように漢字も読み書きできる」ようにしてあげたいですし、
「将来日本で就学予定はないけれど、日本に一時帰国した時など不自由なく過ごすことができる」という場合は
「書けなくともいいけど、とりあえず読めるように」してあげたいですね。
我が家の場合は、今の所日本に帰国して就学する予定はありませんので、「書けなくてもいいけど読めるようにはなってほしい」と思っています。
効果のあった学習方法で紹介しましたが、現在はメールやスマホもあるので漢字が読むことさえできれば、簡単に変換することができます。
漢字が読むことができれば、日本のじいじ、ばあばとのメールや手紙でのやりとりも可能です。
もちろん、本人が漢字を書けるようになりたいと思えば練習をすればいいですが、
今の所ドリルなどを試しても、漢字を書く楽しみよりも「難しいから嫌」という感情の方が強いようです。
一方で、近い将来日本に帰って就学予定のある子供さんの場合は、我が家のように「子供がやりたいというまで」待っていたら、遅いかもしれないので、日常的に漢字を取り入れて、書く練習もさせてあげたいですね。
まとめ
今回は我が家で見つけた「海外在住小学生でも嫌がらずに楽しく漢字を覚える方法」を紹介しました!
具体的には
- 日本のお気に入りの曲の歌詞を漢字付きで覚えさせる
- 漢字(ひらがなルビあり)入り絵本を読む
- 日本の家族とスマホでメッセージをさせる
というもの。
我が家の娘の場合は、
- 普段から歌が大好きで毎日朝から晩まで歌ってる
- 毎週図書館に通う読書好き
- 日本の家族が大好き
ということで、全部娘の大好きに漢字を絡めることで、嫌がらずに楽しく覚えることができました。
海外在住でただでさえ漢字を習得するのが難しい環境です。
親がやらせる漢字学習でなく、子供が嫌がらずに楽しくできるというのがポイントですね!
子供が楽しんでくれれば、親がやらせるよりも断然継続もしやすいし、効果もありますね。
そういった意味ではきっと歌や本、メールでなくても、子供の興味があるものにからめられれば何でもいいと思いますので、お子さんの好きなことで挑戦してみてくださいね!
また良い方法を見つけたら紹介しますね!