こんにちは、みかんです!
このページでは海外で日本の小学校・中学校の教科書を入手する方法を紹介していきます!
というのも、私も在外日本国大使館で日本語の教科書をくれることは知ってたんですが、「あっ、教科書!」と思いついて大使館のホームページを見ては、申込時期でないから申込できず・・・というのを何度も繰り返してました(汗
大使館から選挙や安全情報はしょっちゅうメールが送られてきますが、教科書に関しては「申し込みが始まりました」というようなメールが届かないので、めんどくさがりやで適当な私はいつもタイミングを見逃してしまっていました。
ちなみに一度申し込みをすれば、自動継続されるので、教科書の時期になると「受領の案内メール」がきますよ。
なので、大切なのは1回目の申込ですね!!
大使館に電話して聞いてみればいいのですが、大使館に連絡するのって結構勇気いりますよね・・・
そんな我が家も、去年やっとタイミングが合い、もらえることができました!!
ただし、
- 無料と思いきや意外に送料が高かったこと(遠方の場合)
- 学年を下げてもらいたかったけどそれはできなかった
- 子どもが現地の国籍があるからと在留届出してなかった(これだともらえません!!)
みたいな、予想外のこと注意すべきことありました。
私と同じように、
- 子供のために日本の教科書をもらってみたいけど、毎年もらい忘れちゃうのよねーという方
- 教科書をいつどうやってもらうのか、大使館のウェブサイト見てもよくわからないけど、電話してまで聞くのは・・・とためらっている方
の少しでも参考になればと、申込の条件や時期・方法・送料などをまとめてみました!
海外在住でも大使館から無料で日本の小学校・中学校の教科書がもらえます!
日本の文部科学省は、海外に在留している義務教育を受ける年齢の日本児童生徒に対して日本の教科書を無償で配布してくれています!!
本当にありがたい!!!
まだ日本出国前の場合は、公益財団法人海外子女教育振興財団(JOES)に申請をして、日本国内で教科書の受け取りができます。
こちらのページではすでに海外に在住をしている方、海外での申請方法について私自身の経験をもとに解説していくので、これから出国という方はJOESのサイトで申請方法が確認できるのでチェックしてくださいね!
ただし、これから出発される方でも即日教科書がもらえるわけではありません。
JOESのサイトでは申請は日本出国の2ヶ月前〜(遅くとも)2週間前とされています。
現地到着後は色々手続きも多いと思うのでできるだけ出国前に入手してしまうのが望ましいですが、もう、出国まで間に合いそうにない・・・という方もに現地に到着後申請する手続きをこちらのページで参考にしてもらえたらと思います。
日本の教科書をもらえる子どもの条件は?
海外在住の義務教育年齢の子どもは無料で日本の教科書をもらえると書きましたが、一応条件があります。
文部科学省のHPでも条件が確認できますが、私が実際に申請して知った条件ポイントもあるのでそれも含めて書き出しました↓
- 日本国籍を保持していること(二重国籍者を含む)
- 管轄の大使館・領事館に在留届を出していること(二重国籍で在留国の国籍がある場合も忘れないで!!)
- 海外に長期滞在していること
- 在留国永住組でも将来日本に帰国して日本で進学する意思があるもの
- 義務教育年齢期(小学1年〜中学3年)であること
まずは日本国籍を保持していること。
外国籍で日本語を勉強している方や国際結婚で子どもの日本の国籍留保を希望されなかった方は、対象になりません。
また、ハイライトをした「在留届」を出していること、は私が見落としていたポイントです。
長女の教科書申請後、大使館から娘の「在留届」がでてないないので支給できません・・・と連絡きました(恥)
以前、第三国に住んでいた時はその国の日本国大使館に娘たちの在留届も出していたのですが、フランスに引っ越してから、私の分しかフランス大使館に在留届を出していなかったんです。
娘たちはフランス国籍あるから必要ないって・・・滞在許可と在留届の理解がごっちゃになってしまってました。
日本の大使館に在留届を出していないと日本の教科書を無料配布してもらえないので、二重国籍などで滞在する国の国籍を持っているような場合でも忘れずに在留届は出しておきましょう!!
私と同じように(いないかな・・・汗)「やばっ!在留届出してない!!」という方でも今はネットで簡単にできるので、大丈夫ですよ。
私も大使館から連絡が来たものの、余裕を持って申請していたので、「在留届」をネットで提出したのちに、また申請して無事教科書をもらうことができました。
また、通常海外永住組は教科書無償給与の対象にはならないとされていますが、将来日本の学校に進学する意思があれば受領が可能になります。
「海外永住組」とくくられると・・・うぅぅ・・・
我が家もその可能性が高いですが、はっきり言ってまだ、将来のことはわからないですよね。
(親の介護が必要になって急遽子供を連れて日本に帰国、離婚や死別で日本に帰国・・・何があるかわかりません・・・)
それに、日本語の学習を続けることで、もしかして将来日本に興味を持って「日本に進学したい」「日本で暮らしてみたい」と子供が言い出すかもしれない。
そんな小さな色々な可能性を増やすために、今日本語学習頑張ってるんでもんねっ!!
そもそも、全くもって日本帰る可能性0、日本語も勉強する気ない、のであれば日本の教科書を入手したいなんて思わないはず。
フランス国籍を有している娘用に日本語の教科書を申請しても、大使館からもそこについては全く問われることがなかったので、日本国籍を保有していて「日本語の学習を継続したい」と思っているのであれば、このポイントは心配する必要はないかな、と思います。
対象は「義務教育年齢期(小学1年〜中学3年)であること」も注意ポイントです!
配布の教科書はあくまで日本の学年相当の教科書しかもらうことができません。
長女⇨実際は3年生だけど2年生の教科書をもらいたい
次女⇨まだ年長だけど日本語の学習を進めるために小学1年生の教科書が欲しい
なんて思っていましたが、そんな融通はききませんので、あくまで無料でもらえるものは日本の学年に合わせたものです。
なのでもちろんまだ小学生に上がってない子どもの分は申請ができませんので注意しましょう。
2022年4月〜2023年3月までのお子さんの日本での学年は以下の通りです↓
お子さんが日本で何年生なのか、何年生の教科書がもらえるのかチェックしてみてくださいね。
学年 | 生年月日 |
---|---|
小学1年生 | 2015年 (平成27年)4月2日 ~ 2016年 (平成28年)4月1日 |
小学2年生 | 2014年(平成26年)4月2日 ~ 2015年 (平成27年)4月1日 |
小学3年生 | 2013年(平成25年)4月2日 ~ 2014年 (平成26年)4月1日 |
小学4年生 | 2012年 (平成24年)4月2日 ~ 2013年 (平成25年)4月1日 |
小学5年生 | 2011年 (平成23年)4月2日 ~ 2012年 (平成24年)4月1日 |
小学6年生 | 2010年 (平成22年)4月2日 ~ 2011年 (平成23年)4月1日 |
中学1年生 | 2009年 (平成21年)4月2日 ~ 2010年 (平成22年)4月1日 |
中学2年生 | 2008年 (平成20年)4月2日 ~ 2009年 (平成21年)4月1日 |
中学3年生 | 2007年 (平成19年)4月2日 ~ 2008年 (平成20年)4月1日 |
意外と日本の学年ってパッと出てこないですよね。
日本の教科書の申込・受領時期や申請方法
大使館への教科書申請ですが、申請をしてすぐもらえるわけではないんですよ!
実際には申込から半年程度後に教科書の受け取りができます。
申込期間ももちろんいつでもできるわけではないので、申込を過ぎてしまい、次の申込期間に申請をしようと思うとつまりは教科書を手にするまで1年くらいかかることもあるということです・・・
長過ぎーーーー!!これで何度も失敗している私・・・
日本の教科書申込・受け取りスケジュール
正確なスケジュールは年度によって変わってきますし、国によっても異なります。
ただ、「各在外公館から報告された教科書給与対象者数を外務省が取りまとめて、文部科学省に報告し、文部科学省がそれに対する教科書を在外公館に送付」ということで、数日のズレはあるにしてもそこまで国によってのズレはないと思います。
今までの傾向を見てみると大体以下のような日程で申込・受取りが行われていることが多いです↓
申込期間 | 受取りの案内 | 実際の受取り | |
---|---|---|---|
小学1年〜中学3年生 前期分 | 9月頃 | 3月頃 | 3月〜4月頃 |
小学1年〜5年生 後期分 (※小学6年〜中学3年生分は前期のみ) | 4月頃 | 9月頃 | 9月〜10月頃 |
小学1年〜5年生の場合は年2回前期分・後期分の教科書配布がありますが、小学6年生、中学生の場合は年1度だけなので注意が必要です!!
申し込んでからの受け取りまで時間がかかり過ぎてイメージがしにくいかもしれませんので、実際に私が2021年度小学3年生後期分を申し込んだ時のスケジュールで紹介すると・・・
ここを忘れてしまうと、また半年、もしくは一年申込ができなくなってしまうので注意が必要です!!
ここは各大使館のホームページでチェックするしかないので、ご自身の在留される国の大使館で正確なスケジュールを確認してくださいね!!
「〇〇大使館(管轄大使館・領事館名) 教科書」で検索するとすぐ管轄の大使館の該当ページが検索結果に出てくれることが多いので検索してみてくださいね。
フランス大使館の場合は一度【教科書申込】をすると、次回より自動で継続してもらえるのでSTEP2の郵送申込の連絡がメールで来ることになってます。
新たに弟や妹が1年生になって教科書を申込したい時は、また申込が必要になるので忘れないね!!
教科書の受け取りは「郵送」もしくは「大使館配布」が選べるのですが、申込をしてから半年程度経った9月に大使館からメールがあり、その旨が説明されていました。
郵送の場合は、郵送の申込をしなければなりません。
また教科書自体は無料ですが、郵送料は自己負担になりますので注意が必要です!!
教科書思いから結構送料高いんですよね・・・
(※送料については後述)
私は大使館まで遠く取りに行くのが不可能だったので郵送で依頼しましたが、依頼してから1ヶ月以内に教科書が無事届きました!!
教科書が届いたら「教科書受領」というものを大使館に提出して終わりです。
フランスの場合はこの「教科書受領」を提出しないと、自動更新がされなくなってしまいます。
ここら辺の手続きは在外公館によって違うと思いますが、申込をすればあとはメール等で指示をしてくれると思うので忘れずチェックしてくださいね!
受取を自宅へ郵送とした場合は自己負担
大使館で申込をした場合、教科書自体は無料ですが、教科書を自宅まで郵送してもらった場合は送料は自己負担になります!
郵送については現地の郵送会社が下請けをしているので、やっぱり国によって変わってきますが、例えばフランスの場合はどうだったかっていうと・・・
2021年度小学3年生後期分は郵送料として3冊で18ユーロの支払いをしました。
後期分は教科数も少ないのですが、前期分となると教科数も多いので送料はもっとかかってきます・・・
参考までにフランス在住者の2022年度(令和4年度)の前期分の送料は以下の通りです。
学年 | 教科書 冊数 | 重量 | 送料(ユーロ) |
---|---|---|---|
小学1年生 | 8冊 | 約1900g | 23.00 |
小学2年生 | 5冊 | 約1200g | 20.00 |
小学3年生 | 10冊 | 約2800g | 28.00 |
小学4年生 | 7冊 | 約2100g | 28.00 |
小学5年生 | 12冊 | 約3400g | 36.00 |
小学6年生 | 9冊 | 約3200g | 36.00 |
中学1年生 | 15冊 | 約6900g | 42.00 |
中学2年生 | 9冊 | 約3500g | 36.00 |
中学3年生 | 6冊 | 約3200g | 36.00 |
我が家は4年生7冊2キロだって・・・28ユーロ、高いね・・・
しかも冊数を見てもらうとわかるのですが、送られてくるのは国語や数学だけではないんですよね。
年や学年によっても違いますが、音楽とか社会、工作なんかが入っていることも。
日本の社会や工作やあれば嬉しいけど、自分で本屋で買うかって言われたら多分買わない教科。
ただ、こちらからは指定の教科の教科書だけというようなリクエストはこちらではすることができないので、全ての教科書の受け取りをする必要があります。
毎年必要のない教科まで教科書が増えていくのは、嫌なので我が家では次女分は多分申請しないです。
長女用も何年生まで申請するか悩み中です。
でもでも、やっぱり日本の教科書はいいですよ〜!!
国語の教科書はもちろん、算数の教科書も日本の教科書はわかりやすいし、フランスの学校は教科書の配布がないので家庭学習にとっても役に立ってます!!
国語の教科書だけで言い方はデジタルがおすすめ!!
送料も高いですが、毎年何冊も増えていく教科書、そして副教科と言われる音楽や工作の教科書も毎年・・・ちょっといつまで頼み続けるか悩みますよね。
本音を言えば、国語の教科書だけでもいいんだよな・・・
とそんなことを思っていたら、
でデジタル教科書の個人購入が可能!という情報を見つけました!!
無料ではなく購入という形になりますが、必要な教科だけ入手できる、教科書がたまっていかないのはかなり魅力的ですね。
例えば、東京図書であれば国語 の教科書と教材がセットが 1年~6年 各1.650円(本体1,500円)で販売されています。(2022年3月現在の値段です)
しかも国語だったら朗読音声や筆順アニメなんかも視聴可能なんです!!
教科書に合わせて教材までついてるなんて、もう海外在住の家庭学習にも最適じゃんっ!!
我が家は2022年度前期分まですでに頼んでしまったのですが、それ以降はデジタルで国語だけ購入するのもいいなーと考えています。
【海外在住】日本の小中学校の教科書申請方法まとめ
海外在住でも義務教育年齢の子どもであれば、無料で日本の教科書を受け取ることができます。
海外在住者にとって子供の教育の悩みは大きいですよね。
こんなありがたい制度を支えるなんて、日本素敵!!ありがたく利用させていただきましょう!
教科書の申し込み時期は
- 前期分申込:9月ごろ
- 後期分申込:4月ごろ
と限られているので、教科書希望する方は4月、9月ごろは頻繁に大使館のサイトを確認しておきましょう!
場合によってはデジタル教科書も検討してみてくださいね!